はじめに

竪琴(ハープ)による音楽は、紀元前の昔から癒しの「薬」として用いられてきました。失われていた伝統が現代によみがえったとも言えるハープ・セラピーは、ひとりの病人のベッドサイドで、その人のその時の状態に合わせた音楽をハープで奏でる、対人ケアです。治療や回復をめざすものではなく、ハープとともに患者さんに寄り添い、1 対 1で患者さんと「共に在る」ことを第一の理念としています。

ハープ・セラピーは、20 世紀の終わりごろから米国を中心に、従来の音楽療法とは一線を画した形で広まり始めました。21 世紀に入り、医療の分野で緩和ケアの概念が定着するにつれ、これまでに増して「ケア」や「癒し」の質の向上が求められるようになってきています。高齢化が進む日本社会において、「音を介したスピリチュアル・ケア」としてのハープ・セラピーの意義は今後ますます深まることでしょう。

このウェブサイトは、ハープ・セラピーに関心がある人の交流の場として、また、ハープ・セラピーをする側だけでなく、受ける側の方々にも開かれた「ひろば」として作られました。ご意見やご要望がございましたら、どうぞお気軽にお寄せください。皆さんのご理解とご協力によって、ハープ・セラピーが日本に根付き、ひとりでも多くの患者さんのお役に立つことを願っております。

日本ハープセラピー協会  代表 神藤 雅子

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ハープ・セラピー
* 「ハープ・セラピー」は当協会の登録商標です。